国際バカロレア機構加盟認可校 加藤学園暁秀高等学校・中学校
Garden&Forest  昨年までの暁秀レポート「自然」をリニューアル!
暁秀の庭や学校の周辺の自然を紹介します。
歳時記
No.15 「12月」

雑木林

冬になると雑木林はすっかり葉を落とし明るくなります。林床は一面が茶色の葉で覆われてこれまたすっきりします。
この写真は校舎西側の様子を3階から写したものですが、小径は、なにやら島崎藤村の<初恋>の一節を思い浮かべさせもします。初恋は北国が舞台ですが、関東地方の雑木林の魅力は国木田独歩の<武蔵野>にあます所なく描かれています。

雑木林の木々は葉を落としては土地を豊かにし、木の実を落としては様々な動物を養っています。

雑木林を構成しているのは落葉広葉樹ですが、広葉樹は闊葉樹ともいいます。
「闊」は漢字源によれば、<会意兼形声文字。「活」は水が勢いよく流れること、ゆとりがあって滞らず流れる、という意味を含む。「寛=ゆとりがある」の語尾が縮まった形。>ということです。こういった形容はまさしく落葉広葉樹にふさわしいものと言えましょう。

雑木林は命の流れを豊かにし、勢いよく運ぶ原動力となっています。豊かな林には豊かな川、豊かな海もついてきます。

この雑木林は人間が作り出したものです。雑木林は里山、日本人が生み出した持続可能な自然利用のスタイルの最前線でもありました。

力ずくで自然をむさぼって成長してきた文明が曲がり角に来ている現在、こうした人間と自然とのつきあい方や、持続可能な人間の生活の豊かさの程度をもう一度振り返ってみる必要があろうかと思われます。